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遺言書とエンディングノートの違い

年齢を重ねてくると自分の命を終えるタイミングのことを考え始める方も多いと思います。
自分の人生は終わりになりますが、あなたのや周りの方達はそのまま残されることになります。

最近はこうしたあとに残る遺族の方のために、遺言書やエンディングノートを作る方も増えてきています。
こうした書類を残しておくことで遺族の方の今後の対応がスムーズになり、迷惑をかけずに済みます。

もちろんあなたはこの世からいなくなるため、どうでも良いと思われる方もいるかもしれません。
ですが、やはり大切な人が自分の対応のために大変な思いをするのは嫌だと考えて、書類を作成する方もいるのです。

ただし、ここで間違える方が多いのが遺言書とエンディングノートの違いです。
これらは最期のときのために書くものではありますが、特徴は異なっています。
両方の特徴を把握して、必要なほうから作成することをおすすめします。

参考:エンディングノートと遺言書の違いは?

遺言書の特徴

遺言書の大きな特徴は、法的な効力を持っているということです。
遺言書に書かれたことは法律で従う必要があることが決められています。
遺族の特定の方に50万円の財産を相続すると書かれていたら、その方は50万円以上を相続することは認められないのです。

そのため、これだけは守ってほしいということがあれば、遺言書として残しておくことをおすすめします。
そうすれば残された方でトラブルなどが起きることなく、遺言書に従って対応が行われます。

また、遺言書は書く形式が決まっているのも特徴です。
きちんとした書き方で書く必要があるため、作成しようと思ったら事前に書き方を勉強してから書き始めるようにしましょう。

最近は終活という活動も盛んになっており、遺言書を書くための書籍なども販売されています。
参考にして作成することで、あなたの伝えたいことをしっかりと伝えられる遺言書を作成することができます。

エンディングノートの特徴

エンディングノートは最近広まってきているもので、遺言書とは逆の性格を持ったものと言えます。
エンディングノートは決まった書き方がなく、自分の思っていることを自由に書くことができます。

これまでのあなたの人生を振り返り、浮かんできたさまざまなことをエンディングノートに書き綴るのもおすすめです。
きっとあなたにとって大切なノートになるはずです。

遺言書のように法的な効果は持っていないものなので、使い分けをしっかりとするようにしましょう。
どうしても法的に守ってほしいことについては遺言書に書くことをおすすめします。

このように遺言書とエンディングノートにはそれぞれ違った特徴があります。
両方とも大切なものであることには間違いないので、しっかりと特徴を押さえておきましょう。

エンディングノートと遺言書ってどう違うの?