暮石に家紋を入れることもある

お墓はただご先祖様を祀るだけでなく、暮石に家紋を入れることもあります。
家紋を入れることでよりお墓が意味のあるものになり、大切なものになります。
ただ、暮石に家紋を入れることがどのような意味をもつのかを理解している人は少ないです。
家紋とはそもそも何なのか、家紋を入れる意味は何なのかを知ると、「暮石に家紋を入れよう」と思いやすくなります。

まずそもそも家紋とは、「家の紋章」を示します。
家紋は昔から使われており、家紋を調べることで自分の先祖がどのような家柄なのかを知ることができるのです。
昔は現代よりも、家柄によって身分の差がはっきりしていました。
家紋は平安時代から使われるようになったとされており、貴族が主に使っていました。
また、ここから戦の場でも使われるようになり、敵に対して「自分の軍はここにいる」と正々堂々戦うことを伝えるための手段となりました。

家紋にはさまざまな種類があります。
その数は非常に多く、なんと約3万以上の家紋があるとされています。
主に武士や貴族の家庭が家紋を多く使っており、草や木などを模して家紋がデザインされました。

家紋をどのように調べれば良いか

自分の家の家紋を調べるためには、まずは「親族に聞いてみる」という方法がおすすめです。
特に年代が上の親族の方は、家紋について知っていることが多いです。
できれば直接聞いてみるのがおすすめです。
直接聞くことができると、自分の家の家紋についての歴史をひと通り教えてもらうことができます。
また、親族の方が家紋の写真などを、実際に見せてくれることも多いです。

これが難しければ、実家にある古いアルバムなどを見てみましょう。
すると家紋が写っていることがあるため、ここから自分の家の家紋を知ることができます。
アルバムの写真は小さくて見にくい場合があるため、この場合はスマートフォンのカメラなどで撮影してPCなどで編集し、拡大すると良いでしょう。

これでも家紋がわからない場合は、自分で調べるしかありません。
実家をくまなく探して、家紋がないかを見てみると良いでしょう。
なお、家紋は暮石に必ず入れないといけないものではないため、もし見つからなければ諦めるのもひとつの選択肢です。

暮石に家紋を入れるときに気をつけること

暮石に家紋を入れるときの注意点として、「必ず暮石の下のほうに入れる」「間違えないように入れる」ということが挙げられます。
家紋を間違えてしまうと、それがずっと残ってしまいます。
そのため前もってよく確認して、石材店に依頼しましょう。

家紋はこのように、暮石により深い意味をもたせるために効果的なものです。
自分の家の家紋を調べて、これから購入するお墓に入れることを検討してみてください。

墓石に入れる家紋について