実際にかかる葬儀費用、支払いを行う人は?

実を言うと誰が葬儀費用を支払うのかは明確ではありません。
一般的には喪主、施主で話し合って、その後に葬式代を払う人を決めるというのが一般的です。
また、両親が亡くなった際は長男、長女が負担するもの・・・と考えている人が多いのですが、これは的外れな考えでしかありませんので、誤ってこのようなことを口走らないようにしましょう。

実際に、家族関係が良くない家族の場合、長男など、家督を継ぐものに対して葬儀費用を支払うよう命じるケースも存在します。
ですが、重要となるのは誰が葬儀を取り仕切っていたのか・・・なので、家族関係はそれほど関係ないということを理解しておきましょう。

というのも、このような問題を放置していると、後になって損をさせられたということで、家族関係の悪化だけでなく、裁判沙汰にまで発展する傾向にあるからです。
昔に比べると、家族関係が良い家族、悪い家族がきれいに半分半分になっている時代でもあるので、このような争いの火種になる言動は謹んだほうが賢明です。

このように金銭に関わるトラブルというのは、場合によっては収集できなくなるケースもあるので注意しましょう。
喪主、施主が存在して葬儀が行われるので、どんな揉め事が起きた際も、必ず喪主、施主を通じて問題を解決したほうが良いです。
それと、一時的な建て替えには絶対に応じないほうが良いです。
葬儀費用というのは、安く見積もっても平均では100万円前後とされており、高くつく場合は180万円前後なのです。

つまり、中古の普通自動車に相当する金額を迫られるので、基本的に簡単に支払えるようなものではなく、しかもローン契約を組まされる恐れまであります。
これも人間関係の悪化を招きますので、安易に対応しないほうが良いです。
もし迫られた際は、弁護士を通じて話を解決するか、もしくは、前もって支払いを分けて複数人で行うよう調整しておきましょう。

香典は頼りにしないほうが良い?

葬式代を払う人の話が出てくると、葬儀代を良く知らない人ほど「香典があるから大丈夫」・・・、ということを口走ってしまいます。

ですが、昔に比べると葬儀に参列してくれる人の数、また、縁故において親しい人が多くない時代でもあるので、人によっては20万円~40万円の香典しかもらえないケースも存在します。
香典というのは、親しい間柄以外は1万円を切りますので、そもそも100万円相当(平均的な葬儀代分)が集まるケースは稀なのです。
葬儀業者の中には、香典でいくらか支払えるので、葬儀代は高くつきません・・・と案内する業者も存在しますが、このような言葉は鵜呑みにしないほうが良いでしょう。

葬式代を払う人は誰になる?